脛骨高原(プラトー)骨折
実は私、先日の救急当直で膝をぐねった患者さんのレントゲンで見逃してしまいました。。(すぐに引き継ぎの整形医師が気付いてくれたのでとてもありがたかったですが😂)
プラトーとは高原という意味です。レントゲンの正面像を見たらなるほどーと思うのですが、骨である脛骨の関節面を平原に見立てた専門用語です。
とまあ脛骨高原骨折とは、脛骨の上端の関節面の骨折のことであります。
【症状】
まず下肢に激痛があり動けません。交通事故や転落など激しい外傷が多いですが、自転車の着地の際にぐねったりして骨折する患者さんもおられます。そして関節内に血腫が溜まり腫れてきます。
【診断】
基本的にはまずレントゲンで異常がないか確認します。というかほぼこれだけです。明らかな骨折が分からなかった場合、患者の症状の程度ではCTも必要です。CTでほぼ骨折の有無が分かるでしょう。明らかな骨折が認められなかった場合は、靭帯損傷を疑い、場合によってMRIです。
ちなみにこれが正常
【治療】
一般に折れた部分のずれ(5mm以上)や陥没が大きければ手術をしないといけません。プレートによる固定術が一般的です。もしくは関節鏡を併用したスクリュー固定術。そして1ヶ月以上の負荷制限とリハビリです。
整形外科の先生、とても勉強になりましたありがとうございました( ; ; )