CLUB馬券@オッズ理論から算出した統計学3連単投資

医学知識も投稿するかもしれません

競馬をしながら時には麻酔をかけたり、時には救急で働いたり自由気ままに生きています。 統計学とExcelを駆使し過去9年の平均年間収支690万。勝ち組に入るには期待値の高い穴馬を見つけることが1番重要。30万円以上の大穴狙いで、推奨できる大穴軸馬(8番人気以降から2頭選定)を公開します。 救急や手術・麻酔の医学知識もつぶやきます。
 

IgA血管炎

 

IgA血管炎とは、皮膚に紫斑、腹痛、関節痛、腎炎などの症状を呈する、免疫の異常による病気のこと

IgA抗体がさまざまな臓器の小さな血管に沈着して血管に炎症が起きる

3~10歳の子どもに多く、秋と冬に多い

原因
原因となる感染源としては、扁桃炎などの上気道炎や副鼻腔炎、A群溶連菌、ブドウ球菌、ウイルス(水痘、肝炎、麻疹、風疹など)、マイコプラズマなどが原因として多い(薬剤、食物なども)が、明らかな原因が分からない場合がほとんど
これらの病原体や物質は、IgAと結合する抗原であると考えられており、その免疫複合が血管の壁に沈着し、炎症反応が生じ血管が障害され発症に至ると考えられている

症状
皮膚症状
紫斑は下肢に左右対称に認めることが多いが、上肢や顔などにも出現する
湿疹などとの区別は、赤い部分を指で圧迫し、色が消えれば湿疹などの「発赤」、消えなければ「出血斑」と判断

腹部症状
発症早期に半数程度の患者に合併し、腹痛、嘔気、嘔吐などの症状が多く見られる
激しい腹痛や下血など症状もしばし経験され、紫斑の出現以前に腹部症状が出る場合もある
陰嚢・精巣の腫脹と疼痛、出血も認められることがある

関節症状
手関節や膝・足関節の腫脹や痛みが一過性に生じることが多いが、頭部、顔面、背部などにも、有痛性の大きな浮腫が出ることもある
運動時に痛みの増強が見られることもあるが、日常生活に支障をきたすほど重症化することはまれ

腎症状
半数の患者においてたんぱく尿や血尿や浮腫などの腎炎の症状が出現する

診断
I臨床症状や超音波などの画像検査をもとに診断する
腎炎の評価のために尿検査を行い、血尿・たんぱく尿の有無と程度を評価する
必要に応じて血液検査で腎障害の程度を評価し、腎機能障害などの重い症状がある場合は、腎生検により腎炎の重症度を評価する
腹部症状がある場合には、腹部エコー検査で腸管の浮腫、腸重積、腸管穿孔せんこうを確認したり、腸からの出血を確認するために検便を行う

治療
原則的に、急性期は安静を保ち、対症療法をしながら経過観察するが、症状が強い時には入院
ウイルスなど原因に対して有効な薬剤を使用し、随時アセトアミノフェンなどの投与や、中等度以上の消化器症状や関節症状に対して短期の副腎皮質ステロイドを投与
腎炎については、重症の場合必要に応じ副腎皮質ステロイドの投与
血液を固めるために必要な因子である第XIII因子の低下を認める場合は第XIII因子製剤を投与することもある