投与したい薬の濃度が決まっている場合
原液量 = トータル量 ÷ 希釈倍率
希釈量 = トータル量 – 原液量
※希釈倍率 = 原液の濃度 ÷ 希釈濃度
例1) 1%キシロカインを0.5%に希釈して20mlを静脈麻酔したい場合、
原液量 = 20 ÷ (1 ÷ 0.5)
= 20 ÷ 2
= 10ml
希釈量 = 20 – 10
= 10ml
例2) epiで、0.75%アナペインを0.2%に希釈して4ml/hでトータル300ml投与したい場合、
原液量 = 300 ÷ (0.75 ÷ 0.2)
= 300 ÷ 3.75
= 80ml
希釈量 = 300 – 80
= 220ml
ちなみに、epiでは疼痛が強いと予測される場合は、フェンタニルを混合することもある。
(疼痛弱:6.6μg/h 中:10μg/h 強:13.3μg/h)
その場合の計算方法は、疼痛弱で考えると、
原液量 = 6.6 × 75時間(300 ÷ 4)
= 500μg (495μgだが便宜上)
= 10ml
※フェンタニル(100μg/2mlのため)
つまり、希釈量 = 220 – 10
= 210ml
投与したい薬の量が決まっている場合
原液量 = 投与したい薬の量
希釈量 = トータル量 – 原液量
例) 1%キシロカイン10mlを30mlに希釈して静脈麻酔したい場合、
原液量 = 10ml
希釈量 = 30 – 10
= 20ml
例2) IV-PCAでフェンタニルを30μg/3mlで、トータル120ml投与したい場合、
(疼痛弱:25μg/h 中:30μg/h 強:35μg/h)
原液量 = 30μg × 40時間(120 ÷ 3)
= 1200μg
= 24ml
※フェンタニル(100μg/2mlのため)
希釈量 = 120 – 24
= 96ml