糖尿病性ケトアシドーシス (DKA)
主に1型糖尿病の人に発生する
症状は嘔気、嘔吐、腹痛、呼気のフルーツ臭、クスマウル呼吸など
インスリンがないと細胞は血液中にあるブドウ糖を使うことができないが、インスリンがない場合、エネルギーを得るために脂肪が分解され、ケトン体が産生される
ケトン体は細胞にエネルギーを供給するが、同時に血液を酸性にする
そのため血液検査で、ブドウ糖、ケトン体、酸の値が高くなる
クスマウル呼吸とは
代謝性アシドーシスに起因する、速く深い規則正しい呼吸のこと
糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症などでアシドーシスを補正するための代償性呼吸
重篤例では脱水症状(頻脈・低血圧)のほか、意識障害を起こす
治療は、脱水・高血糖・電解質異常の補正で、主に補液とインスリン投与、K(カリウム)投与である
低K血症による不整脈や呼吸筋障害予防のため、Kが3.3以下の場合、インスリンよりK補充を優先する
DKAを疑ったら直ちに血液検査をする