急性膵炎
原因の多くは胆石による胆管や膵管の閉塞、アルコールによるファーター乳頭周辺のオッディ括約筋の攣縮などが引き金となって膵管内圧が上昇し、胆汁の膵内逆流が起こることにより膵液に含まれる酵素が活性化すると考えられ、アミラーゼが血液中に増加する
疼痛は数日間持続する
疼痛は坐位および前傾姿勢で軽減し得るが、咳嗽、活発な動作、深呼吸で増強する
症状は、著名な上腹部圧痛と悪心・嘔吐がよくみられる
病状は急速に悪化し、発汗・頻脈・有意な起立性低血圧を伴い体温も上昇する
血液検査ではアミラーゼ、リパーゼが、胆石の場合はAST、ALT、γGTPなどが上昇する
エコーやCTにて膵臓の腫脹や液体貯留が確認できる
重症例では膵臓の壊死や感染を伴うこともあり、身体所見やバイタルサインの観察、ショックや呼吸不全、乏尿、意識障害がないかの確認を行っていく
初期治療は外液の補充と蛋白分解酵素阻害薬(エフオーワイなど)の投与。抗菌薬は絶対ではない