CLUB馬券@オッズ理論から算出した統計学3連単投資

医学知識も投稿するかもしれません

競馬をしながら時には麻酔をかけたり、時には救急で働いたり自由気ままに生きています。 統計学とExcelを駆使し過去9年の平均年間収支690万。勝ち組に入るには期待値の高い穴馬を見つけることが1番重要。30万円以上の大穴狙いで、推奨できる大穴軸馬(8番人気以降から2頭選定)を公開します。 救急や手術・麻酔の医学知識もつぶやきます。
 

皮膚・軟部組織感染症

 

皮膚・軟部組織感染症は「水虫」や「おでき」といった表面に限局した軽度の感染症から、皮下組織や筋膜にまで達する蜂窩織炎、壊死性筋膜炎のように生命予後に関わる重症な感染症まである。
原因菌は黄色ブドウ球菌と化膿レンサ球菌が主体となる。

伝染性膿痂疹(とびひ)
皮膚に水疱を形成する感染症で、虫刺されや汗疹などを掻き壊したところに細菌感染を合併して発症する

治療
ポビドンヨードによる消毒やシャワーなどで清潔に保ち、フシジン酸ナトリウム軟膏やセファクロルやセフニジルを内服

予防
掻きむしらないこと。病変部位に触れないこと。

丹毒
浮腫性の紅斑で、突然の悪寒、発熱と病変部の腫脹、熱感、圧痛を伴う。
顔面、下腿に生じることが多い

治療
アモキシシリンの内服。重症例はアンピシリンの点滴。

せつ・よう、毛嚢炎
表在性で毛包漏斗部に限局しているものが毛包炎で、手包下部にも炎症が及び(毛嚢炎)、1つの手包に限局しているものが「せつ」、複数の毛包に拡大したものが「よう」である。

治療
セファクロルの内服

蜂窩織炎
真皮〜皮下志望組織のびまん性の可能性炎症疾患で、四肢特に下肢に多く見られ、歩行困難・時には入院を要する。
発熱といった全身症状と局所の熱感、圧痛・自発痛が主な症状である。

黄色ブドウ球菌やベーター溶血性連鎖球菌が多く、第一選択はセファゾリンであるが、インフルエンザ菌、大腸菌、嫌気性菌でもまれに生じることがあり、糖尿病など基礎疾患がある場合は、カルバペネム系が選択される場合もある。
原因は外傷、炎症、浮腫、血管障害などが多く、皮膚バリアが破綻することで発症するため、原疾患への対処も重要である。

CTによる炎症の範囲やガス産生の有無を調べ、壊死性筋膜炎との鑑別をする。

壊死性筋膜炎
壊死性筋膜炎は、皮下組織と筋膜に急速かつ広範囲な壊死を起こす感染症である。死亡率も高く予後の悪い疾患である。
壊死性筋膜炎は外科的デブリが必要であり、皮膚が一見正常でも、バイタルサインの異常や激しい疼痛を呈していることが多く、所見を見逃さないようにする
抗菌薬以外には下腿の安静、冷却、挙上も必要である。
セファゾリンで改善が乏しければバンコマイシン、クリンダマイシン、ST合剤も考慮する。