アルコール依存症
飲酒のコントロールができず、数時間毎に飲酒を繰り返す
アルコールはGABA受容体を介して細胞の興奮を抑える働きがあるが、依存症では受容体の機能が低下するため、より多くのアルコールを摂取しないと興奮を抑えられなくなる。これが依存症である
この状態からアルコールが急に途絶えると、GABAによる神経伝達が破綻し、種々の症状が出現する。これが離脱症状である
stage1は不眠、振戦、軽い不安、嘔気、頭痛、発汗、動悸、食欲不振
stage2は幻視、幻聴、多動、不眠
stage3は離脱痙攣
stage4は離脱せん妄として幻覚、見当識障害
急性期では段階に応じて治療を開始する
療養環境調整、脱水・電解質補正
ウェルニッケ・コルサコフ症候群予防のためビタミンB1投与のほか、抗不安薬による薬物療法など
外来では、通院の継続、抗酒剤の服用、断酒会などへの参加の促しなど