副腎皮質ステロイド薬の効力比
人体の生理的な副腎皮質ホルモンはコルチゾール
健常時は1日10〜20mg分泌され、2つの作用を有している
糖質コルチコイド作用
抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用、糖質・蛋白質・脂質代謝作用
鉱質コルチコイド作用
水・電解質代謝作用(Na貯留、K排泄)
同力価 (抗炎症作用)は、
1. コートリル 20mg (1)
2. ソルコーテフ 25mg (0.8)
3. プレドニン 5mg (4)
4. ソルメドロール 4mg (5)
5. デカドロン 0.75mg (20〜30)
6. リンデロン 0.6mg (20〜30)
1.2は電解質代謝への影響が強く、長期投与には不適
3.4は電解質代謝への影響が弱く、第一選択薬となる
5.6はNa貯留作用はないが、下垂体・副腎皮質系の機能抑制が強く離脱療法には不適
コルチゾールの過剰分泌はストレスに対する防御反応であるが、長期的に免疫・中枢神経・代謝系に影響を及ぼす
ちなみにうつ病患者はコルチゾール値が高い
心身状態のコントロールにおいてストレス発散は大事である