鉄欠乏性貧血
貧血は赤血球の産生低下、赤血球の喪失亢進によって生じる
産生低下には、鉄欠乏性貧血、サラセミアなどのヘモグロビン合成障害、腎疾患によるエリスロポエチン低下、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血がある
喪失亢進には、赤血球破壊亢進、出血がある
まずはバイタルチェック、吐血、タール便、血便の有無、眼瞼結膜の貧血の有無
そして血液検査を行う
急性の出血に対しては、循環血液量を保つために出血量の3〜4倍の輸液が推奨されてきたが、凝固障害や炎症性サイトカインの拡散によってむしろ有害であるため、輸血が最優先
消化管出血の場合は、上部ならタール便の有無、下部なら便潜血の有無が手がかりになる
鉄欠乏性貧血の患者は、氷を好んで食べる異食症の可能性もあるので問診で聞く価値はある