肝硬変患者の発熱
特発性細菌性腹膜炎(SBP)は肝硬変腹水患者の15%前後に現れる
診断が遅れると致命的な経過をとる
腸管蠕動低下による腸内細菌の異常増殖、門脈圧亢進による腸管の透過性亢進などが原因かといわれている
その他として、尿路感染、肺炎、軟部組織感染症の頻度も高い
バイタルサイン、腹部症状、腹部所見のほかに、
呼吸器症状の有無、尿の性状、皮膚所見の評価が重要
最近の抗菌薬の使用歴があれば、偽膜性腸炎も考える
SBPの診断に腹水検査は必須
SBPに対する抗菌薬はグラム陰性桿菌を考慮し、第三世代セフェムなどが第一優先となる