ステロイドカバー
血圧低下、意識障害、呼吸困難など重篤な症状の予防で周術期にステロイドを投与することをステロイドカバーと言う
手術時のコルチゾール分泌量は増加しストレスに対処しているが、副腎皮質機能が低下した状態ではストレスに応じた十分なコルチゾールが分泌されず急性副腎不全となる
副腎皮質ホルモン(CRH)
生体内では、平常時はコルチゾールが 1 日10~20mg分泌されており、プレドニゾロン2.5~5mgに相当する
プレドニゾロン5mg以上の投与を長期に受けている場合、HPA(視床下部・下垂体・副腎皮質)系が抑制さ れ、副腎皮質機能低下が起こっている可能性を念頭に置く必要がある。
副腎クリーゼ
副腎から分泌される糖質コルチコイドの不足が原因で引き起こされる
糖質コルチコイドは、手術などのストレス状況において身体での需要量が増加し血圧や血糖値を保つなどストレスに立ち向かうが、副腎クリーゼでは生命の危機にうまく立ち向かうことができなくなり、血圧や血糖が低下する