パーソロン自身は短距離馬ですが、日本では長距離で活躍する馬を多く生んでおり、サイアーライン上にも中・長距離で活躍した名馬の名前が多く見られます。本質的にはスピードに優れており、気性の激しさを伴う事も多い為、近年は代を経た事も影響してか、短中距離で活躍する馬も多いです。
シンボリルドルフなど仕上がりが早く器用でレース巧者の面が産駒には多い傾向があります。
トウカイポイント
1996年5月18日
トウカイテイオーの直仔
主な勝ち鞍は02年のマイルCS
7歳の中山記念で故障し競走中止。予後不良という最悪の事態は免れたが、右前浅屈腱不全断裂のため競走能力喪失、引退を余儀なくされた
トウカイテイオー
1988年4月20日
七冠馬シンボリルドルフの直仔
主な勝ち鞍は91年の皐月賞、ダービー、92年ジャパンカップ、93年有馬記念など
皇帝と称された父から連想して付けられた馬名より帝王、幾度もの骨折から復活の勝利を挙げた競走生活から奇跡の名馬とも呼ばれる
メジロマックイーン
1987年4月3日
主な勝ち鞍は菊花賞、宝塚記念、天皇賞春(2回)
なお天皇賞は祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続く3代制覇である
同年秋の天皇賞で、日本におけるG1競走史上初の1位降着も記録
獲得賞金額が10億円を突破した最初の馬
同馬のスタミナは無尽蔵とも称された
サクラスターオー
1984年5月2日
サクラショウリの直仔
主な勝ち鞍は皐月賞、菊花賞
菊花賞の時、実況を担当した関西テレビアナウンサー、杉本清が発したフレーズ「菊の季節に桜が満開!」が有名
同年の有馬記念では競走中に骨折し競走中止。予後不良が宣告された。
メジロティターン
1978年3月22日
主な勝ち鞍は82年の天皇賞で父メジロアサマとの二代制覇である
さらに自身の産駒であるメジロマックイーンとの三代制覇も成し遂げた
オルフェーヴル、ゴールドシップなど、母の父としてメジロティターンの名前は引き継がれている
サクラショウリ
1975年3月1日
パーソロン初の牡馬クラシックホース
勝ち鞍は78年のダービーと79年の宝塚記念
主戦は小島太
種牡馬としてサクラスターオーがいるが、レース中のアクシデントで早逝
同じ父親を持つメジロアサマはメジロティターンを、シンボリルドルフはトウカイテイオーを輩出している
トウコウエルザ
1971年5月3日
主な勝ち鞍は74年のオークス
なおオークスはパーソロン系産駒が4年連続の優勝、そして嶋田功騎手は3年連続のオークス勝利を飾った🏆
ナスノチグサ
1970年3月27日
主な勝ち鞍は73年のオークス。
2歳時に竜巻に遭って厩舎が吹き飛ばされたが、自身は傷一つ負わなかった。
本馬の気性の激しさを鎮めるため、調教師の稲葉は馬房に小鳥やウサギを放すといった工夫をしていた。
タケフブキ
1969年4月13日
20戦3勝というキャリアであるがオークス優勝馬で73年のナスノチグサ、74年のトウコウエルザとオークス3連覇を果たすことになりこの3頭は全て父がパーソロンである
ちなみに鞍上の嶋田功騎手はこのオークス勝利を皮切りに以後3連覇した
ナスノカオリ
1968年4月7日
主な勝ち鞍は71年の桜花賞。
全妹にオークス優勝のナスノチグサがいる。
引退後は
母馬と妹ナスノチグサ(31歳没)
と共に那須野牧場で余生を
送り天寿を全うした。
カネヒムロ
1968年3月28日
71年のオークス馬。岡部幸雄が最初に八大競走を制した騎乗馬としても知られる。オークス優勝時の馬体重384キロ。史上最軽量クラシック勝ち馬。
メジロアサマ
1966年2月23日
大種牡馬パーソロンの初年度産駒
主な勝ち鞍は芦毛初の天皇賞
ホクトスルタンの死で父系のメジロアサマの血は途絶えそうであるが、オルフェーブル、ゴールドシップら日本を代表する名馬の中にアサマの血が生き続けている
パーソロン
1960年
アイルランドの馬で現役時代の活躍はもとより日本でメジロアサマ、サクラショウリ、シンボリルドルフなど多数の産駒を輩出。産駒は2400m前後の距離に強くスピードタイプが多い。シンボリ牧場には本馬の銅像が建てられており子孫達を見守っている