ノーザンダンサー系の特徴は大きく2つに分けられます。
まず欧州型は、スタミナが持ち味です。欧州は起伏の激しいコースでレースが行われるため、スタミナ強化を中心に調教されています。しかしそのスタミナはスピード勝負の日本にとっては通用せず、活躍する馬がほとんどいないことも特徴です。代表馬はサドラーズウェルズ、ニジンスキーなどがいます。
米国型は、ダート向きで完成度が早いのが特徴です。代表馬はヴァイスリージェント、ストームバード、ヌレイエフなどがいます。
サトノクラウン
2012年3月10日
主な勝ち鞍は16年の香港ヴァーズ、17年の宝塚記念。過去に弥生賞まで全勝のまま皐月賞に挑むのは9頭いて、そのうち7頭がクラシック3冠のいずれかを制しているほか、2頭は三冠馬となっていたことから本馬に注目が集まったが勝利することはできなかった。
タムロチェリー
1999年04月02日
主な勝ち鞍は01年の阪神ジュベナイル
がんを患ったため8歳で早世している
2番仔タムロブライトの仔であるミライヘノツバサが20年のダイヤモンドステークスを制している
アローキャリー
1999年3月1日
ホッカイドウ競馬でデビューしたのちJRAに移籍し第62回桜花賞を制した。鞍上は池添騎手で大曽とから豪快に抜け出した。なお父シンボリクリスエスとの直仔ランチボックスがオープン入りを果たした。
メイショウドトウ
1996年3月25日
主な勝ち鞍は6度目の対戦でテイエムオペラオーをついに下した01年の宝塚記念。引退式はテイエムオペラオーと一緒に執り行われた。血統は比較的ダート戦に強い産駒が多くなる傾向があり基本的にスタミナタイプが多くなる傾向がある。
エリモエクセル
1995年5月18日
主な勝ち鞍は第59回のオークス
父はロドリゴデトリアーノで生産者は溢れるスピード感に惚れ込んでいた。エリモエクセルは気の強いところがあり、特定の人以外には世話もさせなかったが、主戦の的場が「騎手の指示通りに動き、乗りやすい」と評していた
シンコウウインディ
1993年4月14日
主な勝ち鞍はフェブラリーS。他馬を噛みつきに行って敗れるということがあり、これはまさに珍事でシンコウウインディの名は噛みつきで一躍全国区となり、多数のファンを獲得した。種牡馬としての成績は残念ながら残せなかった。
ファビラスラフィン
1993年04月13日
主な勝ち鞍は秋華賞で主戦は松永幹夫騎手。なんといっても秋華賞後のジャパンCでシングスピールと激しい叩き合いの末の2着は名勝負の一つであった。スピードそして勝負根性はまさに最強牝馬の名に相応しいものであった
エリシオ
1993年01月24日
主な勝ち鞍は75回凱旋門賞、サンクルー大賞などG1を5勝
特に凱旋門賞ではペリエがゴールよりも遥か手前でガッツポーズを始めるほどの楽勝で5馬身差であった
走る機械のような馬と評されジャパンCでも3着と好走した
日本ではポップロックなどが代表産駒
ペンタイア
1992年4月12日
イギリスの競走馬
主な勝ち鞍はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
引退後は種牡馬として一時日本に輸入され、その後ニュージーランドへ渡り、オセアニアで大レースを制する産駒を輩出する人気種牡馬となった
シンコウキング
1991年04月24日
主な勝ち鞍は97年の高松宮記念
引退後はシャトル種牡馬としてニュージーランドでも種付けを行い日本では種付けが年平均40頭足らずだったが現地では非常に人気が高く同年にはBramble Roseがニュージーランドオークスを勝ち産駒G1初制覇を果たしている
ナチュラリズム
1988年10月19日
パレスミュージックの直仔
92年のジャパンCでトウカイテイオーと叩き合いを繰り広げ、クビ差2着であった
主な勝ち鞍はローズヒルギニー、AJCダービー、コーフィールドSなど
アサティス
1985年03月28日
アメリカ産まれでイギリスで調教を受けた競走馬、種牡馬である。主な勝ち鞍はイタリアのG1ジョッキークラブ大賞。主な産駒はウイングアロー。本馬と産駒は違いダートのマイル~中距離戦を得意とする産駒が大半で、気性難も受け継がれる傾向がある。
メリーナイス
1984年03月22日
主な勝ち鞍はダービー、朝日杯3歳S。の優勝馬。主戦騎手は根本康広。
日本ダービーのレースはただ一言、先行策をとったメリーナイスが直線でぶっちぎった、ただそれだけである。有馬記念ではスタート直後に落馬した経緯もある。
ラストタイクーン
1983年05月09日
主な勝ち鞍はBCマイル。欧州短距離路線のトップホースであった。種牡馬としては日本ではアローキャリーなどを輩出した。海外含め48頭の産駒のうちチャンピオンクラスが9頭と種牡馬としてかなりの成績を残した。
スリルショー
1983年1月27日
主な勝ち鞍はハリウッドダービー。ほかにムーンランドロンシャン賞2着など。代表産駒はマイスタージンガー、マキシムシャレードなど、早熟傾向にある産駒が多かった。
パレスミュージック
1981年4月12日
英国と米国でG1を勝利し、BCマイル2着入線した名馬シガーの父
老衰のため27歳で安楽死の措置が執られた
代表産駒のシガーが受精能力欠如で種牡馬としての成績を残せず、本馬の後継種牡馬の目処は立っていない
スイフトスワロー
1977年
当時の米国3歳セールで史上最高額510万ドルで落札されたがデビュー前に故障し未出走のまま引退した。良血が買われ種牡馬として供用
ダービー2着のサニースワロー、サニースワローを破って京都新聞杯を制したレオテンザンを輩出
ザミンストレル
1974年3月11日
主な勝ち鞍はデューハーストS、エプソムダービー、アイリッシュダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスなど
産駒としてはシガーの父として知られるパレスミュージックなど
ノーザンダンサー
1961年5月27日
カナダで生まれた歴史的名馬で、アメリカクラシック二冠を制した。
父はニアークティック。
種牡馬としても数々のリーディングサイアーに輝いており、代表産駒はニジンスキー、ノーザンテースト、ダンジヒ、ヌレイエフ、サドラーズウェルズなど
ノーザンダンサー系はミスタープロスペクター系と並ぶ二大血統である。
日本では全生産頭数の過半数がサンデーサイレンス系だが欧州豪州ではノーザンダンサー系が占めている。直近はクロフネが種牡馬としても成功を収めていたが、2021年1月老衰死した。