消化器
腹痛を主訴に来院された患者に対し、鑑別にあげたい疾患やこれだけは聞いておきたい病歴・ROSなどを下記に記す。鑑別疾患 除外すべき疾患:急性心筋梗塞、腹部大動脈瘤破裂、虫垂炎、腸閉塞、腸管膜、上腸間膜動脈閉塞症/NOMI、急性膵炎、特発性S状結腸穿孔 …
胸痛を主訴に来院された患者に対し、鑑別にあげたい疾患やこれだけは聞いておきたい病歴・ROSなどを下記に記す。鑑別疾患 除外すべき疾患:緊張性気胸、肺塞栓症、心タンポナーデ、ACS、大動脈解離、食道破裂 その他の鑑別とポイント 胸膝位で軽快:膵炎、心…
急性膵炎原因の多くは胆石による胆管や膵管の閉塞、アルコールによるファーター乳頭周辺のオッディ括約筋の攣縮などが引き金となって膵管内圧が上昇し、胆汁の膵内逆流が起こることにより膵液に含まれる酵素が活性化すると考えられ、アミラーゼが血液中に増…
小児の腸重積6ヶ月以上6歳未満の男児に多く、乳幼児、特に1歳前後の発症が多いウイルス感染(いわゆる胃腸炎)により腸がむくむことで、腸の一部が隣接する腸内にはまり込む(腸管壁が重なった状態)のがおもな原因回腸(小腸の末端)が大腸に入り込むために生じる…
CD腸炎 (偽膜性腸炎)クロストリジオイデス・ディファシル細菌が産生する毒素によって起こる大腸の炎症で、下痢が主体通常は感染症治療のために抗菌薬を使用したことで、腸内細菌のバランスが悪くなり、CD細菌が異常増殖することが原因大腸での異常な膜(偽膜)…
急性胃腸炎急性の嘔気・嘔吐、下痢を主訴とする消化管の炎症原因は感染症が多いが、心筋梗塞、肺塞栓症、大動脈解離、虚血性腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、胃・十二指腸潰瘍など感染症以外でも胃腸炎症状を呈することがある最も多いのはウイルス性胃腸炎(…
消化性潰瘍胃・十二指腸の粘膜下層以深の粘膜が欠損した病態主な原因は、ヘリコバクターピロリ菌感染と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)服用の2つ最近は高齢者の増加、アスピリン使用例の増加によりNSAIDs潰瘍が増加している主に、胃潰瘍は防御因子の低下、…
過敏性腸症候群 腸が精神的ストレスや自律神経失調が原因で便通異常を起こす病気腸に異常がないにも関わらず、慢性的に腹痛や膨満感があったり、下痢、便秘を繰り返すといった異常を感じる腸の内臓神経が何らかの原因で過敏になっていることにより引き起こさ…
内肛門括約筋切除術 (ISR)従来は早期の下部直腸癌の場合でも、肛門も切除し人工肛門を作成していたが、この手術は人工肛門を作らないという、究極の肛門温存術と呼ばれている直腸では粘膜下層や固有筋層までの癌、肛門管では内肛門括約筋までの癌でどちらも…
ピーターセンヘルニア胃癌術後のR-Y再建の際に横行結腸間膜、拳上空腸およびその腸間膜によって形成される間隙のこと内ヘルニアの原因となる腹腔鏡より開腹手術のほうがヘルニアになる率は高いと言われている吻合後に針糸で、スペースを閉鎖したり、海外では…