CLUB馬券@オッズ理論から算出した統計学3連単投資

医学知識も投稿するかもしれません

競馬をしながら時には麻酔をかけたり、時には救急で働いたり自由気ままに生きています。 統計学とExcelを駆使し過去9年の平均年間収支690万。勝ち組に入るには期待値の高い穴馬を見つけることが1番重要。30万円以上の大穴狙いで、推奨できる大穴軸馬(8番人気以降から2頭選定)を公開します。 救急や手術・麻酔の医学知識もつぶやきます。
 

手術・麻酔

輸血時の予測上昇

FFPは、20〜30%上昇を目的に投与量を。

循環作動薬

1.アドレナリン ・α1、β1、およびβ2受容体に作用を示し、心刺激作用、末梢血管収縮作用、気管支拡張作用がある ・特にβ1の強心作用が強い ・アナフィラキシーショック時の第一選択薬として使用される2.ノルアドレナリン ・α1受容体への作用が強く、β1受容体…

代謝の生理学と体温管理

体温低下の予防 第1相:熱の再分布による核心温の急激な低下(再分布性低体温)1.術前からの温風式加温装置による加温(プレウォーミング) ・手術ベッドの加温(43℃以上の設定で入室前に15分以上) ・麻酔導入後までの積極的な加温(15分以上)2.室温を25℃以上に調…

神経筋接合部の生理学

A神経終末から終板への刺激伝達 ✅運動神経から終板への電気刺激伝達は、一部アセチルコリンを介した化学的様式で伝盤される。 ✅受容体チャネルが開き、Na+、Ca2+、K+などの陽イオンが通過し生じた終板電位が、最終的に筋小胞体からのCa2+放出を促し、筋収縮…

中枢神経系の生理学

脳は周術期に保護すべき最も重要jな臓器であるとともに、酸素消費量の多い臓器であり、酸素供給が途絶すれば、不可逆的な障害が生じる。A脳血流と調節因子について 脳灌流圧 脳灌流圧が上昇すると脳血流は増加するが、脳灌流圧がある一定の範囲に収まってい…

呼吸管理の生理学

呼吸は、①換気、②ガス交換、③肺血流の3つのプロセスからなる。A換気 1.肺気量分画 ・1回換気量(TV):安静呼吸時の換気量 約500ml ・肺活量(VC):最大吸気位から呼出しうる最大呼気量 約3750ml ・残気量(RV):最大呼気位で肺内に残っている量 約1500ml ・機能…

PONV (術後悪心・嘔吐)

PONVの危険因子患者危険因子:女性、非喫煙者、乗り物酔い・PONVの既往、術後オピオイドの使用 手術危険因子:腹腔鏡手術、婦人科手術患者危険因子のうち4つあれば79%、3つでは61%、2つでは39%、一つでは21%、全くない場合は10%にPONVが発生する。術後悪心・…

体液の組成 循環血液量と術前・術中喪失の補充

体液の組成 体重が50kgの人の場合、そのうち細胞内は40%の20L、細胞外液は10Lであり、血管内は2.5L、間質は7.5Lとなる。循環血液量 体重の7〜8%であり、50kgの人なら3.5〜4Lとなり、上記の計算と合わないが、上記の血管内には血球成分が含まれていないためで…

心電図波形 代表的な間隔とその異常・対処法

心電図波形の代表的な間隔と異常不整脈 PR(PQ)間隔 延長:房室ブロック 短縮:WPW症候群1度房室ブロック:QRSは脱落しない 2度房室ブロック:QRSが脱落する WPW症候群:リエントリー性の頻拍発作や頻拍性心房細動などの多彩な頻脈性不整脈をきたすQRS時間 延長…

循環管理の生理学

「花畑(細胞)に水(酸素と栄養)を」の考え方でいくと、心臓(ポンプ)、血液(水)、血管(ホース)、肺(フィルタ)があり、これらが循環を構成している。①心臓(ポンプ):平均血圧、心拍出量、心拍数、心調律※平均血圧=末梢血管抵抗×心拍出量 ※心拍出量=心収縮力×…

手術室で使用する薬剤の投与量の目安

A.吸入麻酔薬 MAC-awakeの2倍の余裕をみて投与する1.セボフルラン(セボフルレン)導入:0.5〜5% 維持:1〜1.5%前後2.デスフルラン(スープレン)維持:4%前後 (3%で開始し、適宜調整)3.イソフルラン(イソフルレン)維持:4%以下4.亜酸化窒素(笑気)酸素と同時に50…

局所麻酔薬

A局所麻酔薬とは・痛みを遮断したい部位や範囲に応じて、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、末梢神経ブロック、局所浸潤麻酔、皮下麻酔などの方法で投与される薬物である ・エステル型とアミド型に分類され、エステル型は半減期が短く、アミド型は肝臓で代謝さ…

筋弛緩薬・拮抗薬

A筋弛緩薬1.非脱分極性筋弛緩薬 骨格筋神経接合部のニコチン性ACh受容体に対するAChの結合を競合的に妨げることによって、AChの神経伝達を阻害・遮断し、筋弛緩作用を示す aロクロニウム 25mg 50mg ・発現時間は1〜1.5分で、作用持続時間は20〜94分(用量依存…

鎮痛薬

Aオピオイド鎮痛薬・拮抗薬 ・オピオイド受容体は、中枢神経、脊髄、末梢神経など体内に広く分布しており、μ(ミュー)、δ(デルタ)、κ(カッパ)の3種類がある ・それ以外にも様々な薬理作用がある(呼吸抑制作用、鎮咳作用、催吐作用、消化管運動抑制作用、胆道…

静脈麻酔薬

Aプロポフォール 特徴 ・脂溶性が高く水に溶けにくいため、脂肪乳剤となっている ・GABA受容体とNMDA受容体に作用して鎮静作用を発揮する ・肝臓で急速に代謝・不活化されることで良好に覚醒する注意点 ・ダイズ油や卵黄を含むため、大豆や卵黄にアレルギー…

薬の希釈方法

投与したい薬の濃度が決まっている場合原液量 = トータル量 ÷ 希釈倍率 希釈量 = トータル量 – 原液量※希釈倍率 = 原液の濃度 ÷ 希釈濃度例1) 1%キシロカインを0.5%に希釈して20mlを静脈麻酔したい場合、原液量 = 20 ÷ (1 ÷ 0.5) = 20 ÷ 2 = 10ml希釈…

吸入麻酔薬

A吸入麻酔薬の分類 2つに大別される ・ガス麻酔薬 (亜酸化窒素:笑気) ・揮発性麻酔薬 (イソフルラン、セボフルラン、デスフルランなど)吸入により肺胞を経由して血液に溶解し、さらに中枢神経に作用することで麻酔作用を発揮する。揮発性麻酔薬は通常室温に…

平均血圧と脈圧

平均血圧と脈圧平均血圧は最低でも60を下回らないようにする必要がある1回拍出量の増加で脈圧は増加する脈圧=収縮器血圧-拡張期血圧平均血圧=脈圧/3+拡張期血圧 80/50あたりが境界線※大動脈弁閉鎖ノッチの位置が低いもしくはない場合、ハイポボレミア(循環…

マスク換気困難と挿管困難の因子

マスク換気困難の因子 挿管困難の因子 マランパチ分類

ERAS (術後回復力強化)

ERAS (術後回復力強化)多職種によるチームで、エビデンスに基づいた医療行為を実施する周術期管理プログラムのこと17の推奨項目からなり、周術期を通して術後疼痛管理・早期経口摂取・早期離床を図ることで、術後回復能力を強化をし、合併症の減少・入院期間…

呼吸器の設定

呼吸器の設定分時換気量 1回換気量6〜10ml/kg呼吸回数10〜12回/min上記2つをかけたもののため、60〜120ml/kg/minが分時換気量になる体重50kg辺り約3〜6L/min低流量麻酔とは分時換気量の1/2以下 すなわちFGF0.03~0.06L/kg/min以下 (体重50kg辺り約1.5〜3L/min…

人工呼吸器管理における気管内チューブのsizeとチューブ長 ついでにラリンゲルマスクも

人工呼吸器管理における気管内チューブのsizeとチューブ長sizeとチューブ長(門歯から) 男性 8.0〜9.0 23cm 女性 7.0〜8.0 21cm小児(2〜6歳) size 4.0 + (年齢(歳) / 4) 長さ 12 + (年齢(歳) / 2)※5歳以下はカフなしが原則 ※16歳までは上記の計算でだいたい…

吸入酸素濃度 (FiO2)

吸入酸素濃度 (FiO2)FiO2=0.21 (ガスの21%が酸素) 酸素 :空気 FiO2 1 : 2.5 0.44 1 : 2 0.47 1 : 1.5 0.53 1 : 1 0.61 1 : 0.5 0.74麻酔中は高濃度酸素による無気肺や肺障害を避けるため、FiO2=0.5以下にする術中の酸素濃度は高い方がいい?術中はFiO…

大量出血時の電解質・pHの補正

高カリウム血症 ・塩化カルシウムの投与 ・生食・ソリタT1など ・カルチコールの投与(10ml) ・メイロンの投与 (20〜40ml) ・GI療法(50%ブドウ糖50mlに対しインスリン10単位を、1時間で投与。5gに対し1〜2単位入れる) ・フロセミド(ラシックス)1〜2ml投与イン…

周術期における肺拡散能力測定試験 (DLCO)

肺拡散能 (DLCO)肺→肺胞に取り込まれた酸素は、血液を介して赤血球に運搬され、ヘモグロビンと結合するこの運搬能力(拡散能:DL)を測定するのが肺拡散能力測定試験といい、検査に一酸化炭素(CO)を使用するスパイロメーターで重度の換気障害が疑われる患者に対…

TURとTURisとTUEBとHOLEPの違い

TURとTURisとTUEBとHOLEPの違いそもそもどれも前立腺肥大に対する手術TUR →経尿道的切除術TURis (TUR in saline) →電解質溶液下経尿道的切除術 →TURと比べ水中毒が起きないTUEB →TURisシステムを使用した核出術HOLEP →ホルムニウムレーザー前立腺核出術 →手…

MAC(最小肺胞濃度)とMAC-awake

MAC(最小肺胞濃度)皮膚切開に対して半数の患者が体動を起こさない濃度 吸入麻酔薬の力価の指標で、MACが小さいほど麻酔作用が強い 現在の麻酔は筋弛緩薬、鎮痛薬、そして吸入麻酔薬(もしくは静脈麻酔薬)を組み合わせる(バランス麻酔)ことで、それぞれの薬の…

ステロイドカバーと副腎クリーゼ

ステロイドカバー血圧低下、意識障害、呼吸困難など重篤な症状の予防で周術期にステロイドを投与することをステロイドカバーと言う手術時のコルチゾール分泌量は増加しストレスに対処しているが、副腎皮質機能が低下した状態ではストレスに応じた十分なコル…

麻酔中の昇圧薬の使い分け

麻酔中の昇圧薬の使い分けフェニレフリン (α作用)血圧は上昇させ脈拍は減少 冠動脈血流も増加 効果は5〜10分オキシトシン・エルゴタミンとの併用で相乗的に作用することがあるアトロピン存在下では反射性徐脈が遮断され、昇圧効果が増強される眼圧上昇の素因…

大腿神経ブロック

大腿神経ブロック 大腿神経は、第2〜4腰神経前枝の集合神経 骨折などによる腰下肢痛、特に大腿部前面に痛みに有効であることから、おもにTKAなどで併用される 大腿部後面は効かないため、半月板手術など後面へのアプローチが必要な場合は、坐骨神経ブロック…