呼吸器
呼吸困難を主訴に来院された患者に対し、鑑別にあげたい疾患やこれだけは聞いておきたい病歴・ROSなどを下記に記す。鑑別疾患 ①肺 (1)肺胞低換気:呼吸性アシドーシス(気道閉塞、COPD、喘息、SAS、肺炎、脳血管障害、薬物中毒、低K血症、肥満、高度腹水…
胸痛を主訴に来院された患者に対し、鑑別にあげたい疾患やこれだけは聞いておきたい病歴・ROSなどを下記に記す。鑑別疾患 除外すべき疾患:緊張性気胸、肺塞栓症、心タンポナーデ、ACS、大動脈解離、食道破裂 その他の鑑別とポイント 胸膝位で軽快:膵炎、心…
①発作治療薬の種類と働き 1.短時間作用性β2刺激薬 吸入薬 飲み薬 交感神経を刺激して、気管支を広げる働きがある。 商品名:サルタノール、メプチンエアー、アイロミールなど2.テオフィリン薬 飲み薬 気管支の緊張をとって、気管支を広げる働きがある。 商品…
呼吸は、①換気、②ガス交換、③肺血流の3つのプロセスからなる。A換気 1.肺気量分画 ・1回換気量(TV):安静呼吸時の換気量 約500ml ・肺活量(VC):最大吸気位から呼出しうる最大呼気量 約3750ml ・残気量(RV):最大呼気位で肺内に残っている量 約1500ml ・機能…
血液ガス分析で何をみるか1. 呼吸をみる PaCO2 PaO22. 酸-塩基平衡をみる pH PaCO2 PaO2 HCO3-しかし、PaCO2が高いのは肺が悪いとは言い切れないのでA-aDO2を計算するA-aDO2とは、動脈壁を乗り越える圧つまり肺胞がどれだけ動脈血に酸素を取り込む力があるか…
呼吸器の設定分時換気量 1回換気量6〜10ml/kg呼吸回数10〜12回/min上記2つをかけたもののため、60〜120ml/kg/minが分時換気量になる体重50kg辺り約3〜6L/min低流量麻酔とは分時換気量の1/2以下 すなわちFGF0.03~0.06L/kg/min以下 (体重50kg辺り約1.5〜3L/min…
小児喘息発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴や呼気延長、呼吸困難を起こす疾患遺伝と環境素因が関与しており ①気道の慢性炎症 ②気道過敏性の亢進 ③気道のリモデリング(気管支の構造が変化して元に戻らない状態) が関与している小児喘息はアトピー型が多い…
肺拡散能 (DLCO)肺→肺胞に取り込まれた酸素は、血液を介して赤血球に運搬され、ヘモグロビンと結合するこの運搬能力(拡散能:DL)を測定するのが肺拡散能力測定試験といい、検査に一酸化炭素(CO)を使用するスパイロメーターで重度の換気障害が疑われる患者に対…
急性肺炎細菌性肺炎でよく見られる細菌は肺炎球菌で、インフルエンザ桿菌、モラキセラ・カタラーリス、マイコプラズマ、レジオネラなども原因はとなる高齢者では、嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎を引き起こしやすいバイタルサインの異常、SpO2の低下、Xpに…
呼吸不全と高濃度酸素療法呼吸不全とは、室内気でPaO2≦60(≒SpO2:90%以下)の状態で、高二酸化炭素血症の有無により、I型とII型に分類される。 I型呼吸不全はPaCO2が45以下で、II型呼吸不全は、PaCO2が45以上。1型の原因は、換気血流不均等やシャント・拡散障…
気胸 胸膜腔は閉鎖腔で、リンパ管の作用によって大気圧より陰圧に保たれている 胸膜腔の圧は-5cmH2Oであるが、吸気運動による胸郭の拡大によって-7.5まで低下し、この圧変化で約500mlの空気が入る 呼気時でも胸膜腔内は大気圧より低く、肺胞は絶えず広げる力…
肺気腫(COPD)肺や胸郭、呼吸筋の障害により肺が十分に膨らまなくなることを拘束性肺疾患 呼気時に肺胞からの空気の流出が障害されるのを閉塞性肺疾患肺気腫の特徴 ・両側の横隔膜の低下と平坦化、両肺の過膨張 ・肺内における気腔の異常な膨張症状の主体は呼…
フレイルチェスト 単独ないし複数の各肋骨において二箇所以上の骨折をきたし、患者の呼吸運動によって起こる胸腔内圧に対し他の肋骨とは独立した運動をみる肋骨骨折様式 動揺胸郭ともいう激痛を伴い患者の呼吸を著しく障害する交通事故などで胸を強打した場…
胸腔ドレーン・チェストドレーンバックの役割気胸や手術により胸腔内に溜まった空気を体外に排出させる そして手術や感染などによって発生した胸水を排出させる呼吸は横隔膜と肋間筋の動きで胸腔内圧を下げることにより肺に空気が流入するが、気胸や手術によ…
アスピリン喘息の場合、コハク酸エステル型のステロイドすなわちサクシゾン、プレドニン、ソルメドロールは禁忌。ロキソニンとかも危なくて、カロナールやセレコックスは安全に使用できる。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});